
大阪の北、箕面市。
市の中心から少し北へ向かうと、丘陵地帯であることから自然に恵まれた住宅地、「平和台」と呼ばれる住宅街へと続きます。ここには、どこか懐かしくも整った街並みと、ふと足を止めたくなるような穏やかさがあります。
この街の成り立ちは、戦後の高度経済成長期にまで遡ります。箕面の山裾に広がるこの台地に、当時の都市計画思想を反映したゆとりある区画が築かれました。箕面で最初の大規模開発だったようです。以来、およそ半世紀にわたって住み継がれてきた住宅街は、現在では緑と空がよく似合う、落ち着いた街並みになっています。
50年以上にわたり育まれてきたこの住宅街は、「協定地区」としてまちづくりが丁寧に守られてきたエリア。3階建の住宅や商店がなく、不動産広告のキャッチコピーでよく聞く「閑静な住宅地」とは、こういうエリアを言うのだろうという街です。協定によって守られる変わらない安心感と、ゆっくりと歳を重ねてきた家々の佇まいが、暮らしの時間をやわらかく包んでくれます。

ご紹介するのは、そんな街に建つ自然素材と断熱性能に定評のあるスウェーデンハウスの一邸。築15年の注文住宅です。
1階部分を中心にバリアフリー設計が施されており、家族の世代が変わっても柔軟に対応できる間取り。明るく広がりのあるリビングから繋がるお庭にはウッドデッキ。光と緑を取り込む設計で、ゆったりとした時間が流れます。
2階の窓を開けると遠くに開けた眺望。天気の良い日には南の空にあべのハルカスが見えることもあるそうです。お家の窓は断熱性に優れ、結露もなく、冬の冷気も日常の喧騒も遠ざけ、温かさとゆったりとした空間を保ちます。
駐車スペースは2台分を備え、2階にはセカンドリビング。オール電化で24時間換気システム。建物全体に通底するのは、「永く、丁寧に住むための配慮」。そんなこだわりの設計です。